2010年春夏のキーワード
こんにちは、高橋です。
以前、流行色のお話をさせていただきましたが
今回は今年の春夏トレンド色の話です。
2010年春夏のキーワードは「Bon Ton―品格のある暮らし」。
テーマの「Bon-Ton」はフランス語で「行儀のよい、躾のよい」という意味。
時代の大きな転換期にあるこの20年余り、あらゆる場面で「際」が崩れて、いわゆる何でもありの状態が続いて来ました。
「際」とは自己と他者との適切な距離感であり、相手を思いやる行動規範。ここらへんで少し襟を正して、行く先を見つめたいという意味で、テーマ名が選ばれているそうです。
カラーグループの特徴は
縦列左から順に
(1) ナチュレル・リッシュ 自然界にある、奥ゆかしく豊かな色
自然界にある色の中でも特に、明るいが控えめな色調を持つ色。
例えばホワイトや生成りなど、マットな質感やニットなどの凹凸感のあるものが対象となります。
(2)ボン・ビバン 笑いのセンス
希望の光の黄色、元気が出るオレンジ、水や空を思わせるブルーなど透け感のある強さの色。
(3)アーティフィス ロングライフカラーを考える
アーティフィス、手の込んだという意味のカラーグループでは、手入れの行き届いた、代々受け継がれる調度品をイメージさせる色。シンプルでなくデコラティブに使用するのがポイントとの事。
色使いのメイントレンドは「静」の方向に。強い色を「弱くする」「薄める」「明るくする」ことで、「白=ホワイト」に近づくことと、色を「白くする=ホワイトニング」することが特徴。
また、色と素材感が結び付いた効果として、水や空気などの流動体や、光の干渉効果などに見られる「触れない=immaterial」素材が持つ色の効果に注目だそうです。
参考になさってください。