檜の里を訪ねて Vol.3
小川です。
「檜の里を訪ねてVol.2」では製材所をご紹介いたしました。
今回は木材を加工するプレカット工場をご案内します。
製材された檜は坂下のプレカット工場で加工されます。工場長の話に真剣な表情の設計平野君。
継ぎ手や仕口の加工をを最新鋭の機器で削っていきます。その誤差なんと0.1 mm以下。
そして写真左は材料の含水率を測る機械。一本の平均含水率を瞬時に測定します。
写真右は強度を測定する機械。ハンマーで叩いた反響を元に強度を測定できるそう。
この機械を通過させ材料一本一本の品質をチェックしているそうです。
屋外に張りめぐらせたダクト。加工時にでる木屑はこのパイプを通って写真右側ボイラーへ。
こちらの工場には木材を乾燥させる高温乾燥機があり、その燃料として、灯油と木屑が利用されています。
無駄のない効率的な方法です。
木材は家を支える構造材となってから狂いを最小限にするためこの乾燥機で含水率15%程度になるように乾燥させます。
大壁などの隠れてしまう構造部材に関しては高温乾燥します。120℃で14時間の後、80℃で75時間乾燥させます。
真壁など東濃ヒノキ特有の赤みの木肌をなるべく生かしたい場合には75℃の低温乾燥で150時間乾燥させます。
早起きと運転と見学でお疲れモードの平野氏。そろそろ食事にしよっか?
次回はいよいよ最終回。今回の旅の感想です。